ヴォート F4U コルセアは、米海軍及び海兵隊が運用した艦上戦闘機の一つ。当初は空母での運用に難があり、元々はバックアップとして開発が進められていたF6Fに主力の座を奪われました。
しかし、後に2000馬力にまで発展したR-2800エンジンの恩恵により、高速かつ頑丈、1tまでの爆弾やロケットを搭載可能な機体に仕上がっており、数多くの戦いで活躍しました。
ニュージーランドのエアーショー『Warbirds over Wanaka』で撮影した1機です。
タイトルで「ヴォート F4U-1D(FG-1D)」と書いているのは、実はこの機体はヴォート社製造ではなく、グッドイヤー社が製造したモデルである為(なおFG-1DはF4U-1Dに相当)。"グッドイヤー FG"と書いても分かり辛いので、オリジナルの"ヴォート F4U"の名をメインに書いています。
大きな差も無さそうなので、以降も"F4U"で統一します。
砂埃を巻き上げながらタキシングをしてくるF4U、着陸直後なのでフラップが全開です。なかなか迫力があります。
正面からだと特徴的な逆ガル翼の形状が分かりやすいですね。「艦載機なので主脚は頑丈としたい。でも高出力エンジンと大口径プロペラも備えたい。」
この両立が難しい問題を、主脚の付け根の位置を地面に近づけ、短くし頑丈な主脚を備えるという手法で解決したものです。
駐機状態で後ろから。「これで艦載機か」と言うほどの巨体です。(この隣にさらに大きい艦載機が居たのですが、それは別の機会に)
背中から尾端へと流れるラインが綺麗ですね。実機を見るまで気づきませんでした。こういう発見も実機ならではですかね。
後ろから見ると、キャノピー部がかなり背が高いのが見て取れます。尾輪も他の機体に比べると長くなっているように見え、少しでも前方視界を確保するためなのでしょうか?艦載機では前が見えないと困りますし。
コクピットと胴体側面のイラスト。
キャノピーはバードケージでなくバブル型、視界が良さそうですね。枠には後方確認用のミラーが付いているのが確認できます。計器も当時の物に近い感じがしますが、どうなんでしょう。
コクピット側面には……どこかで見たようなキャラクターとキルマークですね。ノーコメントで。
艦載機と言えば翼の折り畳み。ショーでも折り畳みの様子を見せてくれました。
結構スムーズなんですね。
最後に飛行時の写真を。シルエットがシルエットなので、遠くから見ても判別が楽ですね。
2枚目は緩降下してフライパスする際のもの。どう見ても対地攻撃地の姿勢なので、かっこいい反面ちょっと怖いですね……。
今回はこんなところで。
=参考=
・とくにはない
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