WW2のソ連空モノ映画に興味をお持ちの方々、どうも。こんにちは、こんばんは、おはようございます。
前回ブログ書いたのが2019年なので、2年ぶりにブログ記事を書きますね。日常の事はTwitterで事足りちゃうからね
先日TLに「空モノ映画やるんだって」というツイートが流れて来まして、「片方はまだ誰も記事とか書いてなさそうだし、とりあえずやった題材パイロットの日本語検索結果全滅だし、書いたらたぶん一番乗りや」と気づいたので書き始めました。
どうでもいい話はこれくらいにして、本題ですが……どうやらソ連の空モノ映画が2つやるみたいですね。
一つ目は『Девятаев』、トレーラーはこちら。
トレーラーは、冒頭赤い星を付けたP-39 (!)とBf109の空戦から始まり、その後機体が炎上して脱出、地上に降りれたもののドイツ兵に捕らえられ捕虜収容所へ。非道な仕打ちやら、ドイツ軍人と怪しい会話やら、He111に乗り込んで離陸やら……と言った感じのシーンがありますね。
この映画『Девятаев』は何かというと、Девятаев―デヴィヤタエフ (でいいんですかね?) というパイロットの伝記を基にした作品だそうです。
ミハイル・ペトロヴィッチ・デヴィヤタエフ (Михаил Петрович Девятаев)、彼はP-39に乗るパイロットでしたが、1944年の空戦で被弾し機を捨てて脱出したところ、地上で捕虜になってしまう。その後ある施設に収容されていたのですが……その施設というのが、V-1・V-2等の報復兵器を開発していたペーネミュンデがあるウーゼドム島の収容所。囚われの身であった彼とその仲間は、ここでV-1の空中発射母機であったHe 111 H-22を仲間と共に奪って脱走したということだそう。
この脱出劇は日本では知名度ほぼ0のようですが (露語の自動翻訳ページしか結果に出なかったため判断)、かの国では有名なようで、Wikipediaに個別記事が作られ詳細が書かれていますね。
Побег группы Девятаева - Wikipedia (露)
https://ru.wikipedia.org/wiki/Побег группы Девятаева
これは完全に自分用のメモなんですが、もう一人航空機を奪って脱走したソ連のパイロットが居るようですね。
ニコライ・クズミッチ・ロシャコフ (Николай Кузьмич Лошаков)、彼は1943年5月27 日、Yak-1bを撃墜され捕虜となり、同年8月11日にFi 156を奪って脱走したとのこと。
Лошаков, Николай Кузьмич - Wikipedia (露)
https://ru.wikipedia.org/wiki/Лошаков,_Николай_Кузьмич
他国だとボブ・フーバーが有名……というかこれが一番知られている例ですよね。あれ、3人ともドイツ機奪って逃げて……
本題に戻りまして、この作品はパイロットの伝記を基にしたと言っても、ほぼほぼこの脱出劇を題材としているようなので、空がメインの映画と言う訳では無さそうです。とはいえちゃんと飛行・空戦シーンもあるので、それらのシーンが楽しみですね。
こちらは既にロシアでは2021年4月に公開済みのようです。日本でも何かしらで公開されたらいいなぁ……。
さて、もう一つは『Литвяк』です。キリル文字が読めればすぐ分かると思いますが、Litvyak―リディア・リトヴァクの映画ですね。
こちらも動画をば。
見事なYak-1のエンジン始動の様子ですね。ワクワクしますね。この頃のソ連機で定番の圧搾空気始動ですよ。えぇ。
製作はあの……『パトリオット・ウォー ナチス戦車部隊に挑んだ28人』、『パンフィロフの28人』を題材にした映画ですね、これを製作したスタジオのようです。
『パンフィロフの28人』の話はまぁ……その……色々ありますが、映画自体はなかなか小物やら戦闘やら個人的には良い感じのものでした。こちら製作の様子の動画なんですが、撮影用の実物大Yakの出来がとても良い。
主翼には片翼だけ着陸灯が付いているし、冬季迷彩もパイロットが乗り降りする時に踏むところだけ剥げて夏季迷彩が透けてる。翼上面の燃料計もちゃんと針まであるようで、なんとも細かい実物大模型……コクピットもレプリカ機と見紛うほど。CGは最終的にどうなるか分かりませんが……実写パート(?)はこれだけでだいぶいい雰囲気に感じます。
今のところ『Девятаев』よりだいぶ空モノに寄ったものという感じですね。
CGで描かれるであろう空戦パートと、あとはリディアがどのように描かれるかが気になるところですね。現在の最新の研究によるリディアなのか、古くから広まっている―『出撃!魔女飛行隊』にあるようなラブロマンス要素の強いものなのか……。
公式HPのコメントや、上の動画1:53辺りに史実であった負傷の話と思われるシーンがあったので、恐らく前者と思うのですが……続報に期待ですね。
そんな感じで、もしかしたら近いうち (年単位) 観れるかもしれない、WW2ソ連空モノ映画の紹介でした。
気が向いたらまたブログ書きます。
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